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『涙痕』


翠つんがツジツマあわせしてくれたー!(・∀・)
巧いな巧いなーvvvvv
GHのも巧いし翠つん物書き上手すぎる!!

反面私は物書き好きだけど結末まで話が膨らまず諦める女←
あ、だから同人期間短かったんだよ。きっとwww
絵描くのも好きだったんだけどどーも話がね^^;

さて、そんな筆不精なワタクシですが。
ひっそり自分で適当に考えたテーマで自分も考えてみてた。
さわやかーな話にしようとしたら延々して終わりが見えなくなったので
・・・なんか方向転換してみました。
やまなしオチなしで面白くはないので暇つぶしや笑いものにするといい^^

しかしなんでこんな微妙な御題を出したんだ過去の私^^^^^^^














―本棚を片付けていると、そこから1枚の写真が落ちてきた。
 そこには見覚えのない男の笑顔が写っていた。―






「これは・・・?」

私はその日、姉の部屋を片付けていた。













…姉は、数日前に死んだ。









5つ年の離れた姉は、まだ18歳であった。
母は姉が帰ってくるかもしれないから部屋を片付けたくないと言ったが、
現実主義者の父は母がこのことに囚われすぎないように、
父と私で片付けを始めた。
姉の死を私は受け止められなかった。母と同じだ。
だが、私までとらわれてしまえば、現実を頑なにみる父が、壊れてしまう気がした。
父が一番悲しんでいるに違いない―…。
小さいながらに、私はそう思ったのだ。




私が姉の本棚を片付けていると、その写真は私の足元にひらひらと落ちた。
その時、未だ現実を見れず伏せっている母の為に父は昼食を準備していた。
部屋にひとり居た私は、独り言のように言った。

「これは・・・?」


どの本から落ちてきたのだろうか。
その写真には見知らぬ男が笑顔で写っていた。
黒髪で線が細く、華やかさはないが端麗な顔立ちの男だ。
その笑顔はほほえましいというより、少し寂しさを感じる笑顔だった。

姉の本棚から出てきたのだから姉のものに違いないだろう。
姉の彼氏だろうか、彼氏が居たなんて話は聞いた事はないけれど
異性の写真を持つなんて好意がなければ持っていないのだろう。
写真の後ろには「大好きなケンジ君」と書かれていた。
姉は、彼に恋をし、叶わぬまま逝ってしまったのだろうか。

本棚にあった姉の日記がふと目に入り、それを手に取った。
姉の文字で、「ケンジ」という名前と、彼への愛が沢山書かれていた。

まだ中学生の私は幼いながらに死んだ姉から愛を教わった。

















23歳になった私は、白いドレスに包まれている―…。


2年前に知り合い、私の最も愛した男性との結婚を
これから誓うのだ。

私の希望で、小さな教会で2人きりでの挙式だ。

姉が手にすることの出来なかった、
この幸せの瞬間を私は迎えようとしている。


この10年の間、様々な人と出会い、
色々なことを経験していろんなことを知った。
あの頃の私は異性の写真を持つことは「好意」だと思っていた。
でも・・・










私は長い間、「憎悪」の念で異性の写真を持ち続けてきた。

















…10年前、姉はあの写真の中で笑顔を見せた男に殺されていた。








あれからすぐに、男は警察に自主をしてきた。
男は姉の同級生だった。
未成年だった男は、法によって重い罪には問われず
どんなに抗議をしても果たされない結果の中…
無念のまま母は逝ってしまった。
父も3年前、私が20歳になったのを見届けるかのように亡くなった。
そんな憎しみの中、私は法廷で聞いたあの男の言葉が忘れられなかった。

「僕は、彼女を愛していました。」

そうだ、愛と憎悪は同じなのだ。

男の言葉が、小さな私に衝撃的な事実を突き刺した。







姉を殺した恨みは何年たっても晴れなかった。
愛を知った今でも。
それでも私は、愛という幸せを掴もうとしている。









コンコン。





控え室の扉がゆっくり開いた。










「そろそろ行こうか。」


白いタキシードに着替えた彼は、私を迎えに来た。











「ええ…」














「いきましょうか、ケンジ。」












私の手に潜んだ刃は、その男の左胸をめがけて走った。


真っ白な衣装は―…
たちまち鮮血の死装束へとかわった。








彼は、私の刃から逃れず、小さく微笑んだ。




あの写真の寂しそうな笑顔ではなく、
教会に似つかわしい優しい笑顔のように感じた。

彼は、私の全てを知っていたのだろうか…。
今となってはなにも分からない。
私はあの写真を憎悪の念で持ち続けてきた。
でなければ、憎悪と愛が同じなんて気づかなかったのに・・・












私は、彼のまだ温かい唇に、唇を重ねた。







「さようなら―…」






―私は一筋の涙を流しながら、あの写真の男と同じ笑みを浮かべた。―

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変態なんで放置しといてください。

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